新年度もスタートし、暖かくなってまいりました。
生活環境に変化があった方も多いのではないでしょうか?
新生活は楽しみな反面、慣れない環境がストレスとなり、胃腸を壊してしまう方も多く見られます。
さらに、お花見や歓迎会などでお酒を飲む機会が多いのも春の特徴です。
このようなストレスや暴飲暴食のツケが胃腸に出てしまうのがこの時期になります。
そこで、今月は「春の胃腸ケア」をテーマに、お薬の選び方や養生訓をご紹介いたしましょう。
胃痛が起こるメカニズム

お薬の選び方
胃痛は、胃酸と胃のバリアのバランスが崩れたときに起こります。
- ①空腹時に胃がいたい方
過剰な胃酸が胃を荒らしていることが考えられます。
胃酸を抑える「H2ブロッカー」や「抗コリン剤」が配合された胃薬を使用します。 - ②食後に胃がいたい方
食べ物の消化がうまくいっていないことが考えられます。
食べ物を分解する「消化酵素」が配合された胃薬を使用します。 - ③食事に関係なく胃がいたい方
胃のバリアである胃粘液が減少していることが考えられます。
胃のバリアである「胃粘膜保護剤」が配合された胃薬を使用します。
たとえば、過剰な胃酸が原因で胃が痛いときに、胃酸をドンドン出す胃薬を使用すると、ますます胃が荒れて、症状はさらに悪化してしまいます。
「いつ」「どのように」胃が痛いのかを店頭の薬剤師か登録販売者に伝えていただくことが、間違いのないお薬の選び方につながります。
日常生活でできる対策
- ①ウォーキングなどの軽く汗ばむ程度の運動
運動は、ストレスの解消や、自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスを整える等の効果があります。 - ②食事は、「規則正しく」「よく噛む」「腹8分目」を
食事は、ゆっくりよく噛んで、3食規則正しく摂ると、胃の消化の負担を少なくすることができます。
また、満腹になるまで食べると、胃に過剰な負担がかかってしまいます。
腹8分目を心がけましょう。 - ③喫煙、アルコールはほどほどに
胃のバリアである胃粘液量を減少させるため、喫煙、アルコールはほどほどに。
おすすめの食べ物
春の胃腸ケアにおすすめの食べ物は、なんといっても「春キャベツ」!
キャベツ独特の成分であるビタミンUは、キャべジンとも呼ばれています。
ビタミンUの作用は、
- ①胃粘膜の再生
- ②胃潰瘍の修復
- ③暴飲暴食やストレスで弱った胃腸の改善
ただし、ビタミンUは熱に弱く、水に溶けやすいという性質があります。
したがって、サラダやスープで召し上がっていただくことをおすすめします。
(2010.04 薬剤師 西村)